Travel light, Live light!

旅と映画と猫と語学と断捨離と。自分のための備忘録。

Victoria / ヴィクトリア - ベルリンで撮影されたドイツ映画。

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ベルリンを旅行中に知り合いに勧められてこの映画をみることにした。ワンショットで撮られた2時間15分にも及ぶ映画らしい。ワンショットの映画といえば先ごろ見たバードマンを思いだすのだけど、こちらはどうなのであろうか?

ドイツ映画ってことはドイツ語?でもドイツ語分からない!と思いきや、主人公はスペイン人の女の子。新しい生活を始めるためにベルリンに来てカフェで仕事をしてるという設定。なので、言語は7割英語で話が進む。「彼女がクラブでドイツ人の男子3人組と知り合って話が始まる…、」と聞いて、なんだか面白そう!とワクワクしながら映画館に着いてチケットを買って中で待ってる時にあらすじをチェックしてみると、ジャンルがCrime,Thrillerとなってるではないか。暗い映画が好きではない私はええー!ハッピーな映画じゃないの?!とちょっと気が重くなった。

ちなみに映画館は、インディペンデント系のところをあえて選んでみた。風情があって素敵。f:id:mybestcat:20150805213735j:plain

最初の30分くらいは、都会でありがちな若者の出会いが自然体で演出されてて、それがややスローで退屈な感じで、あー、この映画は私のタイプではないかも、と先行き不安になったけど、話がどんどんダークな方向に向かっていくと、たるんだ感じはみごとに解消された。なんと臨場感のある銃撃戦のシーンもあり、日常を映した冒頭とそのあとに続く非日常のシーンのコントラストがまた印象的。見終わったあとは緊張感のあまり疲れた。

映画は本当に切れ目なく2時間15分続くわけで、終わったあとにはどうやって撮ったのだろう?ともちろんのこと興味が湧く。役者さんがセリフ忘れたら?とか、カメラワークがうまくいかなかったら?撮ってる間にスタッフが映り込んだら?とか。あまり作りこんだ感じに見えないけど、きっと綿密にプランが立てられているに違いない!